第2回粉体技術における工業晶析国際シンポジウム (2ndISICIPT)
The 2nd International Symposium on Industrial Crystallization Inspiring Powder Technology

粉体工業において、晶析操作に対する関心はますます高まってきている。結晶構造を考慮した医薬品原料、ナノサイズの微粒子を使ったセラミック材料など、これに限らずほとんどの産業で、粉体の取り扱いが重要となってきたからである。粗大粒子の粉砕に対して、晶析工学では、所望の結晶構造で所望の粒径の粒子を析出するための技術が検討できる。特に、回分晶析による多形制御、高純度化、異性体分離といった結晶構造制御の方法が研究されている。
本シンポジウムは、日米欧亜から著名な技術者・研究者を招聘し、講演会、ポスターセッション、ラウンド・テーブル・ディスカッションを通じて、晶析技術に関する実用的な知識の共有化をはかり、将来の共同開発・研究につながることを目指している。そこで、海外研究者・技術者との技術交流を容易にするために、第1回と同様に同時通訳を導入した。
オーラルセッションでは、晶析プロセス・装置設計理論とその応用事例をもとに日米の研究者・技術者の講演を予定している。アメリカの晶析技術協会(ACT)とヨーロッパの晶析ワーキングループ(EFCE WGIC)を代表する技術者と研究者が、分子設計からプロセス設計まで一貫して行うコンセプトを実例を通して概説し、本シンポジウムの基調を示す。産業界における実例、最先端の結晶表面形状制御技術、医薬品の回分晶析技術、医薬品の結晶構造評価法に関する講演を取り揃えた。加えて、晶析装置設計理論を現状のソフトウエアを通して概説する。
ポスターセッションは、参加者間の技術交流を目的として、主として企業側からの情報提供を行う。実例を具体的に示すことによって、次世代技術のあるべき姿、方向性を見極めることができるだろう。国際粉体技術フォーラムの技術交流会を兼ねており、軽食を用意し参加者間の懇親を深めることも目的の一つである。
今回の主プログラムであるラウンド・テーブル・ディスカッションでは、晶析プロセス・装置設計理論がどこまで実用化されているかを主テーマとし、高純度化や多形制御のための基礎現象の解明と今後注目される新技術(計測技術を含む)についてディスカッションする。2002年に開催された、第1回シンポジウムの模様は、「粉体と工業」誌2004年8月号に詳しいが、さらにまとまったディスカッションが展開されることだろう。というのは、同号に掲載された仮想シンポジウムを踏まえたディスカッションをラウンドテーブルのパネリストがすすめ、それと同時にフロアーテーブルにいる一般参加者からの質問を受け付けるからである。ご要望のテーマがあれば、事務局にメールにてお知らせいただければ、積極的に取り上げたい。初心者からエキスパートまで幅広い技術者に情報提供できると期待している。

 

[概要]

会 期: 2004年11月10日(水)~11日(木)
会 場: 日本コンベンションセンター[幕張メッセ] 国際会議場

主 催: 社団法人日本粉体工業技術協会 晶析分科会
The Association of Powder Process Industry and Engineering, Japan
Technical Panel of Crystallization

協賛: 日本海水学会、 粉体工学会 製剤と粒子設計部会、 製剤機械技術研究会、 日本無機薬品協会

併催: 国際粉体技術フォーラム

参加費: 15,000円(一般・当日)、 11,000円(主催・共催会員)
(消費税込。いずれも、国際粉体技術フォーラム技術交流会(10日17:30~)参加費含む)
問合・申込: お申し込みはemailまたはFAXにて。詳細は事務局までお問い合わせください。 11月5日(金)まで


事務局: (社)日本粉体工業技術協会 晶析分科会
第2回工業晶析国際シンポジウム 事務局 佐藤・山崎
東京都江東区亀戸9-11-1 日本化学工業株式会社内
e-mail:info@crystallization.org
ファクス:03-3636-8188

[プログラム]

オーラルセッション(11月10日) <201室> 同時通訳付
座長: 呉嘉名教授(香港工科大学)、上田恭義(カネカ)
13:00-13:10 挨 拶 日米欧亜の晶析技術の現状と展望
富山大学 教授 城石 昭弘(日本)
13:10-13:40 講演1 分子から製品へ―工業晶析における工学的研究の応用
DuPont Dr. Daniel A. Green(アメリカ)
13:45-14:15 講演2 セラミック成型体・錠剤の製造技術におけるアプローチ
-凍結鋳形と冷間圧縮法
Martin-Luther-Universitaet Halle-Wittenberg Prof. Joachim Ulrich(ドイツ)
14:35-15:05 講演3 工業晶析プロセス制御のための装置設計とモデリング技術
Delft university of Technology Asso.Prof. Herman Kramer(オランダ)
15:10-15:40 講演4 医薬品・精密化学品工業における回分晶析
The University of Western Ontario Prof. Sohrab Rohani(カナダ)
15:45-16:05 講演5 回分式および連続式晶析プロセスの最適化と制御のための
モデル開発とバリデーション
Process Systems Enterprise Ltd Dr. Sean Bermingham(イギリス)
16:10-16:30 講演6 晶析現象シミュレーションソフトウエアの開発
Turner Technology, LLC Dr. Hamp Turner(アメリカ)
16:30-17:00 講演7 医薬品の結晶多形と特性評価
東邦大学 教授 寺田 勝英(日本)
技術交流会(ポスターセッション)(11月10日) <301室>
17:30-19:30
ラウンド・テーブル・ディスカッション(11月11日) <国際会議室> 同時通訳付
司会: Prof. Joachim Ulrich(ハッレ大学)
山崎康夫(日本化学工業)
10:00-12:30 ディスカッション 結晶構造と多形, ナノサイズ粒子の製造, 晶析現象とモデリング,
晶析測定方法, プロセス設計について
-日米欧亜のパネリスト20名を中心としたサミット形式のディスカッション